今回、ヨーロッパ旅行をした際、イベリア航空でロストバゲージが発生してしまいました。今回は、手荷物が出てこなかった経緯からその後の対応、対策、顛末などを備忘録として残します。
今回はイベリア航空でしたが、他の航空会社の場合でも結構似た感じになるかもしれませんので、参考になったら幸いです。また、今、まさに不安を抱えて荷物を待っている方の助けになれば良いのですが・・・。
ロストバゲージが起きる確率や頻度が多い航空会社・空港
まず、ロストバゲージが起きる確率は自身の経験や友人・知人の経験上、1%程度だと思います。
私は、これまで2度経験しています。1回はカンタス航空、1回は今回のイベリア航空です。
頻度が多い航空会社としては、今回のイベリア航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空が多いと言われています。ただ、ロストバゲージに関しては、航空会社も原因の一因になりうるのですが、それよりも空港に起因してしまうケースが強いです。
特にヨーロッパの空港では、人材不足などの影響で荷物管理が煩雑です。特にハブとなりうるヒースロー空港、CDGパリのシャルル・ド・ゴール空港、フランクフルト空港などは要注意です。
日本国内でロストバゲージが起こるケースはかなり稀!
イベリア航空でロストバゲージが発生した経路
友人と二人で羽田からイギリス・ロンドンへANAでわたり、その後、イベリア航空へ乗り継ぎスペイン・マドリードへ行きました。この際、MCT(最低乗継時間)は十分に確保しており、約4時間の空きがありました。
今回、羽田でANAで手荷物を預ける際に、スタッフの方から注意喚起をいただきました。
IBさんはロストバゲージが多いので気をつけてください。
私自身、スターアライアンスでの旅をメインにしていたので、あまり乗らないイベリア航空は不安だったのですが、係員さんのアドバイスでさらに不安になりました。笑
そもそもなぜイベリア航空を利用したの?
ロンドンからマドリードへ移動する際に最も料金が安かったためです。正確にはエアヨーロッパなどのLCCも安かったのですが、できればフルサービスキャリアがいいと思い取りました。航空券は、エアトリで比較して最安を探したりしました。
個人的にはエアトリはアプリで簡単にLCC含め最安を比較できるのでめっちゃ使ってます。
この決断が悲劇を招きました。もう今後、イベリア航空は2度と使わん・・・笑
不安は的中・・・?
ANAの方の予言は見事的中し、マドリード空港で、ずーーっと荷物を待っていても出てくる気配は無しでした。というか、実は、もうマドリード空港に着いた段階で、どうせ出ないだろうなーと思ってました。
なぜなら、私は自分の手荷物にAir Tagを入れており、居場所を追跡できるようにしていたからです!手荷物が出てくるのを待っている間、それをみていると、僕の荷物はヒースロー空港で止まっていました。
ちなみに韓国ではAir Tagは利用できません。一切検知されないので注意しましょう!(北朝鮮対策)
ロストバゲージが発生したら、まずどうする!?
まずは、手荷物返却口にあるイベリア航空の窓口へいきます。大抵の空港では、手荷物返却口のところにロストバゲージ用の窓口や各航空会社の窓口があったりします。
そこで、手荷物が来ないことを伝えました。イベリア航空のスタッフは、一切悪びれることもなく、なれた手つきで淡々と作業を進めます。聞かれることは以下の通りです。
- 手荷物タグの番号
- 手荷物の形状、色
- 滞在先ホテル
- 自宅住所(最悪はここに返される。。。)
- 自分の連絡先(メアド、電話番号)
そうすると、受付番号が発行されます。この受付番号はアルファベット5文字と数字5文字です。この番号が発行されると、情報のアップデートが入ると、SMSおよびメールで知らせてくれるようになります。また、あまり意味ないのですが、こちらで情報を確認することもできます。
このシステムは、かなり多くの航空会社が共通で利用しています。
航空会社の補償や保険の適用はある?ホテルへ戻って調べてみた
一通りの手続きを済ませて、ホテルへチェックインします。荷物がまだきていないと伝えると、こっちで手続きしようか?と言ってくれました。案外やさしいところあるじゃん!って思いつつも、結構日常茶飯事なのかとも思ったり。。。
そして、何の荷物もないため、着替えることもできません。そこで、そもそも航空会社の補償や保険が適用されるのかなどを調べてみました。
航空会社の補償は全くありませんでした。
カード会社で手荷物遅延の保険はある?
次にカード会社で付帯の保険があるか問い合わせをしました。そしたら・・・ありました!!!私は、ANAゴールドカードを持っているのですが、以下の条件でした。
- 6時間以内に手荷物が到着しない場合は、2万円まで補償。48時間を超えると+4万円まで補償
- 補償される品物は、生活必需品に限る
この補償で一気にテンションが上がり、早速2万円分の衣類を購入しました!笑
とにかく荷物が届かないストレスを抱えていた私は買い物でストレスを発散しようと決意し、私が大好きなレアル・マドリード公式ストアへ行って、ジャージやシャツ、靴下を購入しました。
果たして、補償されるのかは不安だったのですが、とりあえず、好きな衣類を買えて、一旦満足しました。
そして、48時間経っても届かなかったので、さらに追加で4万円分購入しました。購入したものは・・・
- アップル純正の充電器
- スーツケース
- 追加の衣類
- 高級アンダーウェア(シルク?で出来てるみたい)
- 高級カミソリ
最終的に買ったものは保険会社で全額補償された?
色々と不安だったのですが、最終的には保険会社で全額下りました。保険ありがとう・・・!カード会社ありがとう・・・!
必要な書類は、以下のようにLINEで送れたりして、とても便利でした。
荷物の進捗をイベリア航空へ確認するが・・・
その後、イベリア航空へ荷物の状況を確認、催促するため電話をしました。結論、全く役に立ちませんでした。ほんとサービス品質は最悪で何の役にも立たず、ただ、こちらがメールやSMSで受け取っている進捗を教えてくれる以外は何もできません。
最初は諦めずに何度も電話しましたが、全くここのコールセンターには情報がないことがわかり諦めました。一応手荷物の問い合わせ窓口になっているのに・・・
そして、日本オフィスだったら、もうちょっとマシかなと思ったのですが、全然そんなことはありませんでした。そもそも、日本オフィスで日本語対応希望を選択して、電話が繋がっても出るのは外国人。。。折り返しを依頼しても来ないし、何度電話しても出るのは外国人。
とにかく問い合わせも何の進展もありませんでした。
ちなみに僕の荷物自体は、Air tagで確認できている通り、ヒースロー空港で見つかったというメールが来ました。またマドリード空港へ輸送しますといった内容の連絡もありました。時系列でまとめると以下のような感じです。
1/21 手荷物届かず
1/22 荷物が見つかりマドリード空港へ輸送する旨の連絡が入る
1/22 マドリード空港へ到着の連絡が入る
まだ荷物が届かない・・・イベリア航空め・・・!対策は?
手荷物は翌日にマドリード空港まで到着したため、さすがにその翌日くらいまでにはホテルに届けてくれるだろうと思いました。大体、僕はマドリード滞在は4日間なので、早く届けてくれないと困ってしまいます。
前述の通りイベリア航空へ連絡するも全く意味がないため、日本大使館にも連絡してみますが、アドバイスは一般的な内容であまり役に立たず、間に入っていただくこともできませんでした。これはまあ仕方ないですね。。。
八方塞がりの中、Air tagを見ても、まだマドリード空港から動く気配はありません。
そして、時間は経っていき、なんとマドリードを出発する日を迎えてしまいました。私は24日の12時の便でドイツ・ミュンヘンへ向かうことになっており、結局、荷物は届かないまま、ドイツへ向かうことになります。
しかし・・・!ほんと最悪なことに24日の夕方くらいまでにホテルへ届けるよっていう連絡が入りました!
それだと、完全に行き違いになるじゃないか・・・!!!
つまり改めて時系列にまとめると以下の通りです。
1/21 手荷物届かず
1/22 荷物が見つかりマドリード空港へ輸送する旨の連絡が入る
1/22 マドリード空港へ到着の連絡が入る
1/23 何の進捗もなし
1/24 夕方に届ける旨と宅配業者の追跡番号をもらう
1/24 昼にはドイツへ行くため行き違いになる!!!
マドリード空港へ行ってイベリア航空へ直接交渉!
荷物が行き違いになるわけにはいかないため、24日の朝、マドリード空港へ向かいました。そして、ロストバゲージの手続きをした窓口へ改めて向かいます。この窓口は手荷物が流れてくるところにあるので、通常は逆から入れないのですが、そんなことは言ってられません。
強引に逆走すると、係員に止められました。しかし、係員に事情を説明して入り、窓口のスタッフに荷物が欲しいと伝えると、もう発送手続きをして今頃、届けている最中だから無理だと言われました。
しかし・・・!ここで最高に役立ったのが、Air Tagです!!!Air Tagの情報を見せて、まだ荷物が確実に空港内にあるからなんとかしてくれと言ったところ、係員の方が宅配業者のスタッフを見つけ、そこからトラックに積み込まれている私の荷物を間一髪とっていただくことに成功しました!!!!!!!
今回、本当にAir Tagを入れておいて良かったと思った瞬間です。Air Tagではなくても、Tileもほぼ同機能で優秀なので、Androidを使っている方であれば、Tileを入れても良いと思います。
ロストバゲージの対策 イベリア航空で遭遇!
ロストバゲージを2度経験している私が対策であったり、あってしまった場合のおすすめの対処などをまとめてみます。
日系のレガシーキャリア(フルフラッグ)に搭乗する!
要は、ANAやJALに乗りましょうということです。これでロストバゲージの確率は限りなく少なくなるでしょう。まあでもちょっと高かったりしますよね。。。
あとは就航路線ではない場合もあると思います。その場合はなるべくLCCだったり評判の悪い航空会社を避ける必要がありますね。今回で言うと、イベリア航空が良い例です。。。評判などはネットで色々と調べてみてください。
乗り継ぎする際は、一旦、自身で手荷物を受け取り、自身で預け入れをする
乗り継ぎがあって、荷物の預け入れを自動でやってもらうと高確率でロストバゲージに遭います。とても面倒ではありますが、一度荷物をとって入国して、すぐに出国手続きとチェックイン・手荷物預け入れという手順を踏んだ方がロストバゲージにあう確率を下げることができます。
古い手荷物タグは廃棄する
過去の手荷物タグのシールなどがあれば必ず剥がして廃棄しましょう。基本的に手荷物はバーコード管理です。古いバーコードのせいで正常に手荷物として処理されなかったというトラブルにならないようにしましょう。
手荷物は早めに預けよう!
手荷物は早めに預けましょう。搭乗時間ギリギリだと、自分が乗る飛行機に搭載されない可能性やそもそも手荷物を預けさせてくれない可能性もあります。
荷物追跡タグを入れる!
今回の旅行において、荷物追跡タグを入れていたおかげで現在位置がわかったり、通常よりも早く荷物を受け取ることができました。代表的な荷物追跡タグは、Air tagまたはTileです。どちらも仕組みは一緒で、Air tagであれば、世界中のiPhoneユーザーのBluetoothの情報を利用し、TileはTileユーザーのBluetooth情報を利用します。
つまり、自分の手荷物の近くにiPhoneユーザーがいないと、正確な位置がわかりません。Tileも同様の仕組みです。個人的にはAir tagの方が利用者数も多いので、おすすめです。
海外旅行の手荷物遅延・紛失に関する保険に入っているか確認する!
一般的にはゴールド以上のカードであれば、手荷物遅延の補償も付いていると思いますが、必ず事前に確認し、なければ万一のためにも申し込みしましょう!
ロストバゲージや海外旅行のよくある質問
- ロストバゲージで本当に荷物がなくなって戻ってこないことってある?
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私はこれまでに2度、手荷物が遅れて到着したと言う経験はあります。また私は元旅行会社の人間でもあるのですが、実際に本当になくなってしまったという話をウワサレベルで見聞きしたことはもちろんあるのですが、私の身近な部分で実際に経験したと言う人の話は聞いたことがありません。
つまり可能性としては流石に相当低いと思います。もちろん、ゼロではないと思います。基本はタグで徹底管理されてます。万一、手荷物置き場から盗んだとしても、防犯カメラなどもあるので、リスクが高いです。そもそも、手荷物置き場へのアクセスも一応制限されてます。
とはいえ、最悪の最悪は、保険会社への補償や大使館への連絡などをしてみましょう。。
- 海外旅行でおすすめのホテルの取り方はある?
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地味な方法ですが、大手旅行サイトをそれぞれ価格比較するのがベストです。以下あたりを押さえておくと良いでしょう。
- 楽天トラベル(国内最大手)・・・JTBより安価でホテルによっては最安値。
- JTB(店舗型では最大手)・・・サポートや現地オフィスなどの安心感。価格は普通。
- Trip.com(アジア最大手サイト)・・・アジア圏は特に安い。
- エクスペディア(外資系最大手サイト)・・・世界一の掲載数と大きさを誇る。
どのサイトが絶対オススメというのはないです。上記サイトで比較検討し、最安の価格で出ているところで予約しましょう。ただ、日本企業で安く行きたいなら楽天トラベル、安心感を得たいのであればJTB、豊富な数から選びたい場合には、Trip.comやエクスペディアがオススメです。
- 海外から日本のテレビやDAZNなどをみたい場合は?
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VPNインサイダーのサイトで詳しく紹介されているのですが、インターネット接続をする際に日本経由で接続することで、日本のテレビなどがみられるようになります!
海外から日本のテレビを見る方法。海外在住で使っているやり方。 | VPNインサイダー 海外旅行中や長期滞在の場合、日本のテレビ番組を見たくなる時ってありますよね。ただ、実際に見てみようとFODやTVerなどでみようとすると、エラーが出てしまったりします…
まとめ イベリア航空でロストバゲージ!対策や補償は?
今回は、イベリア航空で体験したロストバゲージの経緯や対策などをまとめてみました。改めて時系列で整理すると以下のような感じでした。
1/21 手荷物届かず
1/22 荷物が見つかりマドリード空港へ輸送する旨の連絡が入る
1/22 マドリード空港へ到着の連絡が入る
1/23 何の進捗もなし
1/24 夕方に届ける旨と宅配業者の追跡番号をもらう
1/24 間に合わないので空港へ取りに行き、ギリギリゲット!
こちらの記事をご覧いただいている方で、現在、イベリア航空でロストバゲージにあわれてしまっている場合には、すでに空港へ到着している連絡が来ていたら、自分で取りに行ってしまうのが一番手軽だと思います。時間や費用をかけるのは癪なんですが・・・。。。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは
私もつい最近イベリア航空でマドリッドーグラナダ間でロスバケにあい、二日間着のみ着のままでした。(せっかくの観光時間を無駄にしたくなかったので😓)
その際、イベリア航空の係の人が日用品は保証されると言っていたんですが、この記事を読ませていただくと保証されないとあります😓
そうなんですか?
それは大変ですね。お気持ちとてもわかります。。
今一度、イベリア航空のHPを調べてみたら、すごい情報が増えていました。私の時はここまで整理されていなかったのですが。。。
HPの情報によると確かに今は保証されるみたいですね!ただ、現状改善されていればいいのですが、対応自体は本当に遅かったり適当だったりするのでその点は気をつけられてください〜!
https://www.iberia.com/jp/ja/passengers-rights/